晩婚化が引き起こす問題と改善案

女性の社会進出によって、晩婚化が進むと危惧されています。就職をするために大学に行き、卒業を待たずに就職活動に入り、そして入社をすれば数年間は仕事にかかりっきりになってしまいます。この間、恋愛をしている暇もないぐらいに忙しくなってしまうわけです。そうすると、どうしても結婚を考えられる年齢が必然的に20代の後半になってしまうのです。もちろんすぐに恋人が見つかるわけではありませんし、恋人が見つかったとしてもすぐに結婚ということにはなりません。

20代の後半から恋愛をして結婚を目指すとしても、実際にゴールインできるのは30歳前後になります。実際に、平均初婚年齢は右肩上がりで高くなり続けています。1950年代は24歳以下だったのが、2000年代に入ってからは26歳を軽くオーバーしています。さらに近年は29歳をも超えてしまっています。この調子でいけば、平均初婚年齢が30歳ということにもなりかねません。このままだと「キャリアを積み仕事が忙しすぎて結婚しない」という人も珍しくなくなってくるでしょう。対策を取らないと、少子化がより一層進行してしまうのは確実です。

問題解決のためには、労働について今一度考え直す必要があるでしょう。低賃金なゆえに結婚が遅れるというケースもありますから、賃金アップも欠かせません。働きながらプライベートに余裕が持てるように、オランダのようなパートタイム制をどこの業界でも導入をするという案も議論されています。そうした背景をみると、「長時間働くことが社会人としてのステータス」といった日本特有の風潮を見直す時期にきているのかもしれません。